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TOEIC 600点の勉強法|スコア別のやり方と3か月計画の例

「TOEICで600点を取りたいけれど、何から手をつければいいか分からない」「参考書を買ったものの、このやり方で合っているのか不安」。就職活動や社内の要件、英語のやり直しなどをきっかけに、こうした悩みを持つ方は多いと思います。

この記事では、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)で600点を目指す方に向けて、今のスコア別の進め方、パート別の対策、3か月の学習計画の例をまとめました。独学で取り組む前提で、特別な教材がなくても始められる内容にしています。

結論からお伝えすると、600点を目指す段階では、難しい問題を解けるようにするよりも、中学〜高校基礎レベルの単語と文法を固め、「取れる問題を確実に取る」ことが近道です。そのうえで、公式問題集などで本番の形式と時間配分に慣れていきます。

この記事の要点

  • 600点は「基礎の単語・文法」と「形式への慣れ」で目指しやすいスコア
  • 今のスコアによって、優先する勉強が変わる(400点未満は基礎、500点台は時間配分と演習)
  • リスニングはPart1・2で確実に得点し、Part3・4は設問の先読みを練習する
  • リーディングはPart5の文法問題を素早く解き、Part7に時間を残す
  • 3か月なら「基礎→パート別→模試と見直し」の順で進めるのがおすすめ

TOEIC 600点はどんなレベル?まず試験の形を知ろう

TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの2つのセクションで構成され、満点は990点です。600点は、英語の基礎がひと通り身についていて、ゆっくりで分かりやすい英語なら内容をつかめる段階の目安と考えるとイメージしやすいでしょう。企業の採用や社内の基準で目安として挙げられることもあるスコアです。

試験の大まかな構成は次のとおりです。

セクション パート 内容
リスニング Part1 写真描写問題
Part2 応答問題(問いかけに合う返事を選ぶ)
Part3 会話問題
Part4 説明文問題(アナウンスや電話のメッセージなど)
リーディング Part5 短文穴埋め問題(文法・語彙)
Part6 長文穴埋め問題
Part7 読解問題(1つの文書・複数の文書)

スコアは正解数をそのまま点数にするのではなく、統計的な処理を経て算出されるため、正答率と点数はぴったり比例するわけではありません。この記事では大まかな目安として、全体の6割程度の正解を目標に置いて話を進めます。全問を解き切ることよりも、基礎的な問題を落とさないことを意識しましょう。

問題数や試験時間、出題形式の細かい点は変更される可能性もあるため、受験前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

現在のスコア別のやり方

同じ「600点を目指す」でも、今のスコアによってやるべきことの順番は変わります。まずは公式問題集などを1回分解いて、今の位置を確かめてから始めるのがおすすめです。

400点未満の人:単語と文法の基礎から

この段階では、問題演習を増やすよりも、中学〜高校基礎レベルの単語と文法を固めることが優先です。英文の意味が分からない原因の多くは、単語を知らないか、文の組み立てが読み取れないかのどちらかだからです。

中学英文法をやり直せる薄めの参考書を1冊選び、品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)、時制、受動態、関係代名詞あたりを重点的に復習しましょう。単語は、TOEIC向けの初級〜中級の単語帳を1冊決めて、毎日少しずつ繰り返すのが効果的です。

400〜500点台前半の人:TOEIC向けの基礎固め

基礎がある程度できている人は、TOEICでよく出る単語・表現に慣れる段階です。単語帳はTOEIC向けのものを使い、Part5の文法問題を中心に演習しましょう。

リスニングは、Part1・2の音声を使って音読やシャドーイング(音声を少し遅れて真似して言う練習)を取り入れると、聞き取れる音が増えていきます。

500点台の人:時間配分と実戦演習

500点台の人は、知識よりも「時間内に解き切る力」や「本番での集中力」が課題になっていることが多い段階です。模試形式で2時間通して解く練習を取り入れ、Part3・4の先読みとPart7の時間配分を重点的に練習しましょう。

間違えた問題は、なぜ間違えたのか(単語を知らなかった、文法の理解不足、時間が足りなかったなど)を分けて記録すると、次にやるべきことがはっきりします。

パート別の対策:リスニング(Part1〜4)

リスニングは、音声に慣れるほど得点が安定しやすいセクションです。600点を目指す段階では、比較的短いPart1・2で確実に得点し、Part3・4は「取れる設問を拾う」意識で臨むのがおすすめです。

Part1・Part2:短い英文を正確に聞き取る

Part1は写真を見て、内容に合う英文を選ぶ問題です。人の動作(現在進行形)や物の状態(受動態など)を表す表現がよく使われるので、「is 〜ing」と「has been 〜ed」のような形の違いを聞き分ける練習をしておきましょう。

Part2は、問いかけに対する適切な応答を選ぶ問題です。最初のWhat・Where・Whenなどの疑問詞を聞き逃さないことが大切です。また、問いかけと似た音の単語を含む選択肢がひっかけになっていることがあるので、音が似ているだけの選択肢には注意しましょう。質問に直接答えない、遠回しな応答が正解になる場合もあります。

Part3・Part4:設問の先読みが鍵

Part3・4は、会話や説明文を聞いて3つの設問に答える形式です。音声が流れる前に設問(できれば選択肢も)に目を通し、「何を聞き取ればよいか」を把握しておくと、聞くべきポイントが絞れます。

分からない設問があっても、引きずらずに適当な選択肢をマークして次の問題の先読みに移ることが大切です。1問に迷っている間に次の音声が始まると、続けて取りこぼしてしまうことがあります。

パート別の対策:リーディング(Part5〜7)

リーディングは時間との勝負です。多くの人が時間内にすべてを解き切れないため、どこに時間を使うかを決めておくことが得点に直結します。

Part5:品詞問題は素早く確実に

Part5は短い英文の空所に合う語句を選ぶ問題です。選択肢に同じ語の名詞形・形容詞形・副詞形などが並ぶ「品詞問題」は、空所の前後を見るだけで解けるものも多く、600点を目指すなら優先して得点したい問題です。

一方、意味の近い単語から選ぶ語彙問題は、知らなければ考えても解けないことがあります。迷ったら長く考えずに選んで次に進み、復習の段階で単語を覚えるようにしましょう。

Part6:前後の文脈を意識する

Part6は、メールや記事などの文章の空所を埋める問題です。Part5と同じ文法問題に加えて、文脈から判断する問題や、適切な一文を選んで入れる問題があります。空所の前後の文だけでなく、文章全体の流れ(お知らせ・依頼・お詫びなど)をつかんでから解くと、迷いが減ります。

Part7:設問を先に読み、根拠を探す

Part7は分量の多い読解問題です。いきなり本文を全部読むのではなく、まず設問を読んで「何を探すか」を決め、本文から根拠となる部分を探す読み方が時間の節約になります。

時間が足りなくなる場合は、1つの文書だけを扱う問題を優先し、複数の文書を読み比べる問題は後回しにするのも一つの方法です。TOEIC L&Rは誤答による減点がない方式とされているため、時間切れになりそうなときは未回答を残さず、すべてマークしておきましょう。

3か月の学習計画の例

ここでは、平日に1日1時間前後、休日に2時間程度を勉強に使える人を想定した3か月の計画例を紹介します。今のスコアや使える時間に合わせて、期間や量を調整してください。

時期 テーマ 主な内容
1か月目 基礎固め 単語帳を毎日進める/中学〜高校基礎の文法を復習/公式問題集などを1回分解いて現状を把握
2か月目 パート別の練習 Part1・2の音読とシャドーイング/Part3・4の先読み練習/Part5の文法問題を毎日解く
3か月目 実戦と見直し 週1回、2時間通しで模試を解く/間違えた問題の原因を分析/Part7の時間配分を固める

1週間の過ごし方は、たとえば次のような流れにすると、無理なく続けやすくなります。

  1. 平日の朝や通勤時間:単語帳を15〜20分ほど進める
  2. 平日の夜:文法問題(Part5)かリスニング(Part1〜4)を30〜40分練習する
  3. 休日:模試や問題集をまとめて解き、間違えた問題を見直す
  4. 週の終わり:できたこと・苦手なことを簡単にメモし、翌週の重点を決める

ポイントは、1日で多くこなすことより、毎日少しずつ英語に触れることです。単語は一度で覚えようとせず、何度も繰り返して定着させましょう。

計画を立てるときのポイント

受験日を先に決めて申し込んでおくと、逆算して計画を立てやすくなります。試験日程や申し込み方法は公式サイトでご確認ください。

勉強を続けるコツと教材の選び方

TOEICの勉強で多い悩みが「途中で続かなくなる」ことです。最初に張り切って教材を何冊も買うと、どれも中途半端になりがちです。教材は「単語帳1冊・文法の参考書1冊・公式問題集」程度に絞り、同じものを繰り返すほうが力になりやすいでしょう。

公式問題集は、本番に近い形式・音声で練習できるため、教材選びに迷ったらまず検討したい1冊です。市販の参考書は、自分のレベルに合った「解説が分かりやすいもの」を選ぶのがおすすめです。書店で中身を見て、解説を読んで理解できるかを確かめてから選びましょう。

続けるためには、勉強する時間と場所をあらかじめ決めておく、スマホのアプリで単語学習をスキマ時間に回す、模試のスコアを記録して変化を見える化する、といった工夫が役立ちます。習慣化のコツは英語の勉強が続かない人へ|理由別の対策と習慣化の3つのコツでも詳しく紹介しています。

注意したいこと

解答テクニックだけに頼ると、問題の傾向が少し変わっただけで点数が伸び悩むことがあります。テクニックはあくまで補助と考え、単語と文法の基礎を土台にしましょう。

よくある質問

独学でもTOEIC 600点は目指せますか?
目指せます。600点の段階で必要になるのは主に基礎的な単語・文法と試験形式への慣れなので、市販の教材を使った独学でも十分に取り組めます。ただし、一人だと続かない、勉強の仕方が合っているか不安という場合は、スクールやコーチングなどのサポートを検討するのも一つの方法です。
どれくらいの期間がかかりますか?
今のスコアや1日に使える時間によって大きく変わります。500点台の人が数か月で到達する場合もあれば、基礎からやり直す場合はもう少し時間がかかることもあります。この記事の3か月計画は一例として、自分のペースに合わせて調整してください。
単語帳は何冊使えばいいですか?
まずは1冊を繰り返すのがおすすめです。何冊も手を出すより、1冊の単語をしっかり覚えるほうが定着しやすくなります。1冊をほぼ覚えられてから、次のレベルの単語帳に進みましょう。
TOEICの勉強で英会話もできるようになりますか?
TOEIC L&Rは聞く・読む力を測る試験なので、話す力は別に練習が必要です。ただ、TOEICの勉強で身につく単語・文法・リスニング力は英会話の土台になります。話す練習も始めたい方は英会話を独学で身につけるやり方【初心者向け3ステップ】も参考にしてください。

まとめ:基礎を固めて、取れる問題を確実に取ろう

TOEIC 600点を目指すときは、難しい問題に時間をかけるよりも、基礎的な単語・文法を固めて取れる問題を確実に得点することが大切です。今のスコアに合わせて優先順位を決め、パート別の対策と模試での実戦練習を組み合わせていきましょう。

まずは今日、公式問題集などを1回分解いて今の位置を確かめ、単語帳を1冊決めるところから始めてみてください。受験日を決めて逆算すると、3か月の計画も立てやすくなります。

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